DINING TABLE "KOUSEI"
どうしても欲してしまう素材の質感と、偏見も混ざりがちな色の好み。これは日々気になって意識してしまい、自分の内側の「何か」と引き合っている。 例えば、素材の持つ素朴な美しさや、偶然性の心地良さを観察していると生まれる欲求。例えばいい色だなと思うと、それと瞬時に理解しあった様な、もう自分の分身の様に思い愛着が湧いてしまうこの感覚。これらの正体はただの物欲なのか、自身が存在している証明をしたいのか。それに浸って内省し、満ち足りている事を諭される時間を求めているだけなのか。いや、そんな事よりアウトプットが必要だから衝動的に手を動かす。 そんな事を繰り返す、ただひたすら魅力的なのが、質感と色。
SIDE TABLE "KUMITATE"
作って、塗って、切って、それから作り始める。 どんなカタチにするか決めないで、手と頭の動くままに組み立てていく。こうするが良いのか、ああするが良いのか、すぐ判断できるものもあれば考え過ぎて時間がかかったりもする。早く作らないと、と思い焦りが出てきたりもするけれど、一体どんなものが出来上がるか楽しみにしながら模索していく。結局、最初に思いついたのが一番スッキリしっくりくるアイディアだったりする。
PLYWOOD 1-7/16"
頭の片隅にある「消費していく木材・資源について」思うこと 。
使用している木材は、DIY材としても使用される事の多い、”シナ合板”。量産されている材ですが、木材の育成から加工技術、製造・消費の全てが産業として向上し続けており、材としても明るい色味で、仕上がりが美しい事で知られています。 これを日頃考える、「”天然資源である貴重な木材を伐採し消費している” 認識ではなく、”環境に配慮され/計画的に伐採・流通・製造されている素材を使用して家具を作り、日々の暮らしに取り入れ豊かさに繋げていく” という意識を提案し、保ち続ける事が出来れば、これからのものづくりが人類と環境に対し健全に向かって行けるのでは?」と言う問に照らしました。